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〒650-0012
兵庫県神戸市中央区北長狭通3-7-3 玉川ビル2階
[電話番号]
078-331-4008

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コラム

歯の値段は1本いくら?
(歯は高価なものです。大事にしたいものですね)
人の体の器官・組織に値段はつけられません。しかし、あえてつければいくらになるのでしょうか?
例えば、ニュースで心臓移植に要する費用は5000万円とか1億円とか必要だと聞きました。
腎臓は300万円が相場とか、まことしやかに言われています。
では歯1本はいくらでしょうか?
ある歯科医が歯を抜く際に、誤ってその隣の歯を抜いてしまいました。
怒った患者さんは裁判所に訴え、裁判官は歯科医に150万円の賠償命令を下したという話があります。慰謝料が含まれているとすると、ざっと100万円くらいでしょうか。あえて値段をつけるとこのぐらいなのです。
全部歯があると28本ですので、1人の人の歯の価値は全部で2800万円になります。
1本あたり100万円。高価なものですから、大事にしたいものですね。
歯科恐怖症の患者さん
(一歩踏み出して、無痛治療を受けられては如何でしょうか)
歯科診療に来られる患者さんの2、3割の方は、歯科に対する恐怖心をお持ちのようです。また、その中の1割ぐらいの方は、極端に恐怖心が強く、できれば歯科医院には行きたくない、できるだけ早く終わって、早く帰りたいとお考えの様子がうかがえます。

その方々によくよくお話をうかがうと、小さな時、またはかつての歯科診療中に、不幸にも非常に痛い目にあった経験をされていることに気がつきます。その原因はさまざまなことが考えられますが、原因の一つは、歯科医師側に責任があると考えられます。一言でいえば、痛みについての配慮が足りないということでしょうか。歯の治療の過程でおこる痛みは、歯の治療の完成にはしかたのないことと考える傾向が強いのです。最終的に治療が完成してしまえば、痛みについては忘れてくれるだろう、少しの痛みは帳消しにしてくれるだろうというのが、術者の心理なのです。

かつて私も、治れば少々痛くてもいいじゃないかと思うことがありました。しかし患者さん側からすれば、痛みを忘れることができないうえに、その痛みの感情を増幅して持ち続けることになってしまいます。それが歯科恐怖症を作ってしまうことになってしまいます。

また、一度嫌な思いをすると、より足が遠のくことも問題です。特に歯科は、何年も歯科医院へ行くのが離れてしまうと、それだけ悪くなっていってしまうという統計がありますので、なおさら痛みの問題は解決しておかねばなりません。かつては患者さんの数も多く、虫歯の本数も多かったため、疼痛に対する配慮もややもすると忘れがちであったことも関係しています。いずれにしても最近では、痛みを伴わずに歯科治療を受けることができるようになってきていますので、恐怖心は必要ありません。とはいっても、トラウマは完全にとりきれないため、恐怖心を取り除くためには、どうすればよいでしょう。

歯科の治療は痛くないと言い続けても、あまり聞く耳をもってもらえないので、痛みを感じない治療を何度もやって実感をもってもらう以外にトラウマから解き放たれる術はなさそうです。ただ、無痛で治療することはできます。

まず、我々術者が、患者様の痛みを軽視しない事が大事です。現在、患者様が痛みを感じた場合、速やかに処置し、痛みを感じさせないような治療を選択することができます。当院も含めて、無痛治療を謳う歯科医院は増えてきました。過去の記憶で、歯科医院に行きたくないとお考えの方々も、一歩踏み出して、無痛治療を受けられては如何でしょうか。
インプラントと新卒採用のお話
(会社で欠員。あなたはそのままで何年頑張れますか?)
食事がしにくくなる原因、歯が減っていく原因を考えられたことはありますか?
今日は、それらの原因と対策について考えてみましょう。

歯がなくなる原因には、次のようなものが考えられます。
①むし歯    ②歯周病    ③事故    ④なくなった歯の負担
この中で①~③は、よく知られています。しかし、④の現象は、十分に知られていません。

少し、わかりにくいので、28本の歯のある口腔内(口の中)を、会社に例えてみます。
28人社員のいる会社を思い描いてください。28人のうち、退職で3人の欠員が出たとします。すると残りの社員は25人になります。残った25人で28人分の仕事量をこなすことになります。2~3ヶ月は「頑張るぞ!」と張り切って働くものの1年経ち2年経つと、その負担は25人の社員にオーバーワークとなって両肩にのしかかってきます。
その結果、また一人脱落者が出てくるでしょう。今度は欠員が4人になります。負担は重くのしかかるものの、28人分の仕事量をこなしていかなければならないことに変わりはありません。
社員は、この段階で28人分の仕事量を減らすか、もっと働いて疲労を溜めるのかどちらかになることでしょう。28人分の仕事量をこなさなければならないなら、もっと疲労が重なってきます。この時、経営者が発想の転換をはかり、4人の若手の新入社員を入れればどうなるのでしょう。若手の社員にバリバリ仕事をしてもらえれば、28人の社員がそろうことになり、従来の24人の社員の負担は軽減されることになります。
この社員たちのお話は、28本の歯をもつ口腔内と同じです。

3本の歯を失ったとします。それを放置すると先ほどの3人の社員が欠員した会社の話と同じになり、その他の歯に負担がかかります。また、放置しなくても、ブリッジ(橋かけ)やデンチャー(入れ歯)を入れたらどうでしょう。
歯とは、歯冠(歯の頭)と歯根(歯の根)からなっており、ブリッジやデンチャーは、歯冠はあるものの歯根はありません。
時代劇の籠かきは、前後の人が籠の中の人を支えます。2人で3人分の重さを支える籠かきとブリッジは同じ考え方です。他の歯に負担がかかる構造で、欠員した社員は補われたことになっていません。2人に3人分の負担がかかるため、徐々に他の歯に負担がかかり、抜け落ちる原因になります。 デンチャーも同じです。歯根がありませんので、噛んだ時にデンチャーにひずみが生じ、留め金のかかっている周囲の歯に徐々に負担をかけ、こちらも抜け落ちる原因になります。

欠員のある口腔内にも若手の新入社員が必要です。歯にとって若手の新入社員とは、根を持った歯、つまりインプラントです。インプラントは骨と結合すれば、歯と同等かそれ以上の咬合力(噛む力)を発揮します。

1歯1歯(1人1人)が欠損(欠員)なく、28歯(28人)が咬合力(仕事力)を発揮するためには、骨と結合すれば歯と同等かそれ以上の咬合力を発揮するインプラントが必要なのです。
日本人の歯の寿命のお話
(治療か、予防か、日常のメンテナンスが歯の寿命に大きく影響します)
人の歯は、上下で14本ずつ、合計で28本あります。
80歳での平均的な日本人の残存歯数は14本、スウェーデン人の残存歯数は25本です。
日本人とスウェーデン人でこんなにも差があるのは不思議ではないですか。

私はこの事実に驚き、色々と調べてみました。
日本人は歯磨きをしていないのか、日本人の歯医者は技術が低いのか。
調べていくと、他に理由がありました。

多くの日本人が歯に何らかの自覚症状が出た時に歯医者に行き、自覚症状がなくなれば歯医者にあと何回通院すればよいかを尋ねて、治療が終われば通院も終わる。そして4、5年空いて、また自覚症状が出て、同じことを繰り返す。このやり方が一般的です。
一見悪くないように思われますが、実は治療では、悪くなった歯は100%の元の状態には戻っていません。20%減の80%程度に戻ったと解釈すべきです。
最初を100として、5回治療をすると幾つになるか計算してみましょう。

1回目の治療・・・・100×80(%)=80
2回目の治療・・・・80×80(%)=64
3回目の治療・・・・64×80(%)=51.2
4回目の治療・・・・51.2×80(%)=40.9
5回目の治療・・・・40.9×80(%)=32.7


このように毎回2割ずつ悪くなっていくと、長い間に100が32.7になっています。

多くの日本人の歯の治療歴をみると、次のような流れではありませんか。
① 若い時点では虫歯ができ、治療します。
② そこがもう一度虫歯になり、神経を取り、被せものをします。
③ その歯がまた虫歯になったり炎症を起こしたり、根が折れて抜歯をします。
抜歯した所はブリッジにするか義歯になります。
④ 今度は周囲の歯が虫歯や歯周病になり、抜歯につながります。

この頃が年齢的には40~50歳くらいでしょうか。そしてこれらの事が各所で起こるため、欠損箇所が増えてきます。

全体の歯の本数が減り、今まで28本で各部所が行っていた機能、例えば前歯では噛み切り、小臼歯では噛み砕き、大臼歯ではすり潰す等の分担作業を、その他の場所が負担して行わなければならなくなってきます。
虫歯・歯周病等の菌による攻撃、1本あたりの歯にかかる過剰負担が、残存歯を痛めつけ、欠損歯数の増加に拍車がかかってきます。
他にも甘いものの大量摂取、ブラッシング不足、喫煙等の危険因子が加わることで、ますます歯に負担がかかります。

これが日本人の歯の現状です。

次にスウェーデンではどのような事がなされているかを調べてみました。
スウェーデンでは国家がメンテナンスを義務付けています。つまり95%の国民が自覚症状がないのに歯科医院または予防センターを訪れます。ちなみにアメリカでも50~80%の人がメンテナンスを行っています。それらの国と比べて日本はまだ2、3%の人しかそのような事を行っていません。

日本とスウェーデンでは、この歯に対する認識が決定的に違っています。

メンテナンスの重要性、予防歯科の重要性が広く認識されている国、社会の隅々まで歯を守るメンテナンスが実行されているスウェーデンと、せいぜい早期発見、早期治療が良いとされている日本では認識の差は明らかです。
加えて、日本では健康保険制度では治療のみが唯一点数化されています。これも大きな問題です。この制度の基では歯科医師は皆さんの歯が悪くなるのを待っている状態です。そして自覚症状が出れば治療し、8割を治しています。そしてその繰り返しが行われています。

日本人は長い期間をかけて、この繰り返しが行われているため徐々に歯が悪くなっているという自覚はありません。しかし歯を抜いて入れ歯になると、事の重大さに気付くのですが、その時はすでに遅いのです。
かみ合わせの崩壊が始まりかけると、細菌攻撃だけではなく自分自身が食事をすること自体、残り少ない歯に咬合力という過剰負担をかけます。
そして行きたくない結末、総入れ歯に行き着いてしまう方もいらっしゃいます。

このコラムを読まれた皆さんには、できるだけ早い時期に自分の歯はどうすれば守れるのかを自覚して、50歳以降を迎えていただきたいと思います。年をとれば入れ歯は仕方ないとあきらめていないでしょうか。歯を残そうと思えば若い年齢からその準備に入る必要があります。

原因があり結果を作り、その結果が原因となりまた別の結果を生むという連鎖反応を起こします。対策が後になるほど治すこと自体が難しくなり、治しても再発しやすくなります。
歯周病を進行させないようにする、虫歯を作らないようにする、一つ一つが将来歯を残すための必須事項です。
自覚症状を歯医者に行く為の目安にしてはいけません。自覚症状は相当悪くなった状態です。自覚症状がある時だけ歯医者にかかるという考えでは古く、歯を一生涯守ることはできません。メンテナンスより他に歯を守る方法はありません。
メンテナンスで歯を維持することは、変化の少ない退屈な作業です。画期的なことはありません。劇的なことも、変化もありません。しかし歯をなくしていくと、歯の大切さがよく分かります。あと10本くらいになると、1本でも歯を残したいと思うようになります。
でも、その時では遅いのです。10年後、20年後、30年後を想像してみましょう。

その時に自分の歯で考えて頂けたなら、今から地道な努力をしておくことをお勧めします。

10年後、20年後に、他の国から、平均的な日本人は、80歳で20本の歯が残っていると、尊敬される社会にしていきましょう。
無痛治療
(我々術者も、患者様の痛みが少なくなるように、日々努力をしています)
以前、浸潤麻酔をして神経にかかわる治療をし、その後患者さんに痛くなかったかどうかをお聞きしたところ「とても痛かった」と言われてしまいました。
私は麻酔がきいているものとばかり思っておりましたし、もし、万が一患者様が痛いと感じたら、必ず表情に出るか、何らかの訴えがあり、その時に分かるだろうと思っていました。患者様が痛みを訴えたときに追加麻酔をすればよいぐらいに考えており、どんどん処置を進めていました。しかしその方はとても辛抱強い方で眉一つ動かさなかったのです。終わってしまってから、大変悪い事をしてしまったと思いましたが、後の祭りです。このような方が日本人にはいらっしゃるということを悟り、それ以降は十分麻酔していると分かっていても、あえて「痛いと思ったら遠慮せず手を挙げてください。追加麻酔をすれば痛みは取れますので。」と声をかけるようにしています。

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